(日曜日の釣り)
外海のミニボート釣りもシーズンオフになりつつあるようだ。
湾内ならマイボートの二馬力艇でもまだまだいけるが、どうしても外海の深場を攻めたかった。
ベタ凪限定なら、二馬力艇でも時間はかかるが深場までいけるだろう。
しかし、4日前の天気予報ではベタ凪になるかも?と思われる予報ではあったが、3日前では、風速が増してる予報。こりゃ、マイボートでは無理だとSさんに打診。
無理言って承諾いただき、Sさん艇に同乗することとなった。(ケンタートル号)
9.8馬力搭載で、マイボートに比べて3倍強のスピードが出る。安定感もある。
とは言っても、小舟であることには間違いないが。
7:30頃出船。
この状態ならなんとか行けそう。外海の深場を目指してエンジン全開!
15分位は快調だったが、徐々に北西風が強くなり、白波が立ってきた。
白波は危険のサインだ。
目的ポイントまでは半分位までだったが、ミニボートでは無理できず、口惜しいが引き返すことに。
引き返す判断は正解だった。さらに風が増すいっぽうだった。
ここからは、もう、安全担保の無いアトラクションだった。
横波を受けたら沈没必至のような波だったが、幸い、進むべき方向から波が向かって来る。
バケツで海水を掻き出しながら、(掻き出した分だけ海水が入ってくる状態)湾内を目指す。
波かぶりまくりで口の中がしょっぱい。こりゃ塩分過多で健康に悪そうだぞ。そんな先のことより、今現在の命の危険を感じた。
今までのボート釣りの中でも一、二を争うような冷や汗をかいたが、なんとか湾内にたどりつき、一息ついた。
全身びしょ濡れで寒いが、はるばるやってきたので、湾内で釣り続行。
しばらく糸をたらしたが釣れない。
しばらくすると、信じられないほど穏やかな海になった。ベタ凪だ。
Sさんが、「今なら沖へいけるんじゃね?」
命からがらだったので、考えもしなかったが、たしかにこの海況なら行ける!
海が少しでも荒れだしたら、速攻戻るという条件で、再び沖を目指した。
ベタ凪の海を快調に飛ばし、深場ポイント到着。
第一投目、タイラバサビキを投下。
あれっ、根がかりしたかな?
グン!
根がかりなどではなく、生命反応ありだ。
やった!
サビキのほうに食いついていた。
明らかにハマチではない。ハマチより体高があり黄色い側線が目立つ。
釣ったことのない大型青物だが、ヒラマサかカンパチのどちらかだろうと予想。
一投目からこれなので、このままここでやれば爆釣かしら?
しかし、無常にも風がビューと吹いてきた。
先ほどのこともあり、わずか一投で撤収し湾内へ。
早目の撤退のおかげで、先ほどよりは命の危険を感じることはなく、湾内へ到着。
二回目の海上アトラクション終了。けっして、冒険をしたいわけじゃありませんが‥
湾内に入ってさらに風はビュービュー増した。早目の撤収をしていなかったらどうなっていただろうと、安堵するのだった。
全然釣りやってないので、再び湾内で釣り再開。
チャリコ
私の釣果
同じ頃に帰港したベテランミニボート釣り師に、この青物は何かと聞いたら、「しお」
と教えてくれた。カンパチのようだ。
60cm以上くらいからカンパチと呼ばれる。
釣ったのは53cmだったので、「しお」だ。
午前で終える早上がりなので、日帰り温泉に入って帰路に就いた。
高速道路は空いていた。
翌日、
カンパチを刺身にすると、包丁に脂がねっとり。これは美味いやつと確信。
魚体こそハマチと似るも、身は別物。味はワンランク、いや、ツーランク上だった。
ついつい、昼間からカンパチで一杯やっつけるのだった。