捕獲したアオダイショウを調理し、食してみた。
捕獲してから5日後くらいに、閉じ込めてあるプラ容器の中を覗いてみると、見事にまん丸にとぐろを巻いて休んでいた。その様子や、やさしい顔つきからペットに路線変更したいくらいだった。たまった糞尿はアンモニア臭を放っていた。
捕獲後より10日、ついに捌くことにした。手で捕まえようとすると、大人しかったはずのアオダイショウが、鎌首をもたげ、あのおなじみのヘビの攻撃を何度も受けた。しかし射程距離には届いておらず威嚇という感じだ。
アオダイショウは他のヘビと比較して大人しいとされているので意外だった。捌かれることを直感的にわかっているのか?との思いが頭をよぎり可哀そうな気持ちがわき起こる。
それでも、火ばさみで捕まえウナギ用のまな板で捌くことにした。
圧力鍋で、水、塩、コショウ、顆粒中華スープを入れて30分ほど煮てみた。
汁が緑というか青ぽく微妙に染まった。旨みの元である脂らしきものは全く浮いていない。ヘビには脂はないのかな?
いただきまーす。
やや独特の香りがあるような感じだが、身だけをピックアップすればツルンとした状態でまずまず美味いと思うが、味わう以前に小骨が‥
コイ、ニゴイ、ウツボ、エソ‥ 今まで食べたお魚で小骨にイラっとしたものは多々あったが、これを食べたらそれらは皆可愛く感じますわ。身をしゃぶって小骨だけ吐き出せればいいけども、とても無理な構造となっている。マグロのすき身みたいにあらかじめ分離したほうがいいのか?しかし、わずかしか身はついていない‥
どうにもなので、骨ごといこうと、圧力鍋で炊き直すこと1時間以上。それでも中骨はやや硬いが、小骨のほうは大丈夫だった。しかし、身のほうはツルンとした感じはなくなってパサついた鳥肉といった感じになった。圧力鍋で1時間以上煮ればそうなるわなあ。身はパサついてまずくなった。
そして長時間煮込んだことにより濃縮スープとなって、ぼんやりとしていたアオダイショウの風味がわかってきた。やや臭いというか青臭いというか‥ だから青ダイショウ?
はっきりいって余り美味しくない。中華スープの味がアオダイショウを入れて煮込むことにより、少し不味くなった感じでしょうか?
再食はないですが貴重な体験ができた。昔の人はヘビは、比較的捕まえやすいこともあり貴重なタンパク源として重宝したのではないだろうか。
これは美味しく身を食べるというより、強い生命力に因んで、煮出して薬膳スープとしてありがたがっていただく食材ではないか?
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